●「病気を診る」ではなく「人を診る」
診療とは単に薬を出すことを指すものではないと考えています。私はひとつの症状に対し患者さんからその痛みや感覚など、わかり得る範囲の話を充分に聞き、医師側の一方的な視点に因るのではなく、材料やデータを集め複合的に診断することを大切にしています。
●ホームドクターとしての役割
私たち医師と患者さんとの理想形は、従来の「診る・診てもらう」という垣根を取り去った、お互いに遠慮なく「何でも聞ける・言える」信頼感で結ばれた関係であると思います。医師にこんなことを言ったら…、あんなことを聞いたら…としり込みをして本当に自分の知りたいことを抑えたまま、治療に向かうことは身体的にも精神的にもよくありません。病気を治すためにはまず不安を解消し、納得のいく治療を行うことが最善です。
病気になったとき、怪我をしたとき、最初に相談する医師=ホームドクターの立場から、身近な医療エキスパートとして皆さんのお役に立ちたいと思います。
●各専門医とのスピーディな連携
症状により、さらに専門的な医師への受診が必要と判断された場合、また患者さん自身の希望する病院がある場合には、近隣の大学病院や公的病院の最も適切な専門医を指名紹介することができます。
この協力関係は、地元での長年の診療活動で培ったものであり、学会・研究会などでの交流を通じて密接な連携体制を整えています。
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